Netflixでサッカークラブの「サンダーランドAFC」に密着した「サンダーランドこそ我が人生」というドキュメンタリー作品が配信されています。
サッカーファンにはたまらない作品だったので、今回は「サンダーランドこそ我が人生」の魅力や見どころを解説します。
サンダーランドAFCとは?
イングランドのサッカークラブ「サンダーランドAFC」は、タイン・アンド・ウィア州にあるサンダーランド市を本拠地に置くサッカークラブです。
1879年に設立された歴史のあるクラブですが、以前から1部(プレミアリーグ)と2部リーグを往復しているようなクラブです。
2007-08シーズン以降は中位~下位で、ギリギリ1部に踏みとどまっていたものの、2016-17シーズンにはついに最下位で2部に降格してしまいます。
「サンダーランドこそ我が人生」は再びプレミアリーグに返り咲くべく、2部リーグで戦うサンダーランドを追ったドキュメンタリーとなっています。
「サンダーランドこそ我が人生」の魅力
この作品のすごいところは、ビッグクラブではなく降格クラブを追っている点。
ビッグクラブを追った方が間違いなく視聴数は稼げるのですが、あえてサンダーランドに目をつけるNETFLIXが素晴らしいですね。
ホームタウンとクラブの関係性、裏方の苦悩など普通のサッカー観戦では知ることができないシーンも多々あり、スポーツビジネスの難しさも学ぶことができます。
この作品を見たら思わずサンダーランド頑張れ!と応援したくなってしまいます。
私は特にサンダーランドのサポーターという訳ではありませんが、試合結果が気になってしまいました。
「サンダーランドこそ我が人生」のあらすじと見どころ
「サンダーランドこそ我が人生」は2022年現在、シーズン2まで配信されています!
シーズン1 | 全8話 |
シーズン2 | 全6話 |
【シーズン1】各エピソードのあらすじ・見どころ
ここからは各エピソードのあらすじや見どころを簡単に紹介していきます!
エピソード1「波乱の幕開け」
2部降格という残念な結果で幕を閉じた前シーズン。
熱心なファンからのプレッシャーを受けながら、サンダーランドの新たな挑戦が始まった。
引用元 : Netflix
エピソード1では、サンダーランドというクラブの背景や歴史が描かれています。
サンダーランドの本拠地は、イングランドのタイン・アンド・ウィア州にあるサンダーランド市です。
かつては造船業などで栄えていましたが、今は衰退しています・・・
住民たちの所得は少なそうだけど、サポーターは熱心にスタジアムへ通っているね!
住民たちにとって娯楽の中心はサッカーです!でも、その分成績が悪いとバッシングもすごいんですよね。
エピソード2「見捨てることはできない」
希望をもって新シーズンに臨んだサンダーランドだが、選手層の薄さが露呈する。
資金不足を抱えるチームは、移籍枠にわずかな望みをかけるが…
引用元 : Netflix
プレシーズンマッチでは大敗するなど不調だったサンダーランド。エピソード2では、いよいよシーズンに突入していきます!
2部に降格したことから主力は他のチームに流出。給料が高い選手は他のチームにレンタルしているため、選手が少なすぎるという状況に陥っています。
限られた予算の中で選手層を厚くするために、クラブが移籍市場でどう動くかに注目です![
エピソード3「怒りの矛先」
降格圏に落ちてしまったことで、選手とファンの間に焦りが生じ始める。
またチームを率いるサイモン・グレイソン監督は難しい立場に追いやられる。
引用元 : Netflix
サンダーランドは限られた予算の中でゴールキーパーやフォワードなどを補強、急ピッチでチームづくりを進めます。
序盤こそ良かったですが、サンダーランドは一気に調子を落としてしまうんですよね・・・。
新加入の選手はまだ本調子じゃないのかな・・・?
負け続けるとサポーターからのプレッシャーがものすごいです。特にホームゲームでは。
エピソード4「再発進」
大きな人事変更が行われ、ここから大逆転かと思われたサンダーランド。
だがクリスマスが近づいても、ホーム戦初勝利を挙げることができずにいた。
引用元 : Netflix
降格圏に沈んだことからグレイソン監督への風当りは日に日に強くなっていきます。
CEOであるマーティン・ベイン氏はグレイソン監督を支持していましたが、いよいよ解任の決断に至りました。
とはいえ、そんな状況で監督を引き受けてくれる人はなかなかいません。暫定でコーチが監督を務めることになります。
監督交代はサッカーではよくあることだよね。調子が上向けばいいけど…
エピソード5「根本的な問題」
冬の移籍期間が始まるが、オーナーから十分な資金が得られないこと、さらにほとんど活躍していない選手が多額の報酬を得ていることが問題となる。
引用元 : Netflix
冬の移籍市場が始まりますが、例に漏れずオーナーからの資金は得られません・・・
主力に怪我人も出ているから、移籍期間は絶対に活かしたい!
チームの成績向上のためにも補強は必須、しかし選手獲得のための資金はありません。
問題は山積みで、選手の間でもネガティブな会話が目立っています。
さらに、監督の手法に不満を持ったチーム内得点王がクラブを去ってしまうなど、負の連鎖が…
エピソード6「わずかな希望」
降格圏からの浮上を目指しながらも、相次ぐケガにより成果を出せないでいたサンダーランドは、主要選手の復帰が流れをを変えるかもしれないと期待する。
引用元 : Netflix
冬の移籍市場では、ゴールキーパーが2人も移籍。残った1人も怪我で手術と緊急事態に・・・
怪我をしてる選手も、チームが苦しいのに力になれなくて悔しいだろうね・・・
エピソード7「崖っぷち」
シーズン終盤に差し掛かり、焦りを隠せない関係者たち。
だが試合はかつてのチームメイトに得点を決められ、さらに同じミスを何度も繰り返してしまう。
引用元 : Netflix
エピソード7では、いよいよシーズン終盤に突入。うまくいかないことによって選手も監督への不満を募らせます。
クラブスタッフも3部降格によってクビにならないか不安がっているね・・・
エピソード8「新たな始まり」
クラブの将来が不透明な中、コーチ、選手、スタッフはそれぞれの進路について考える。
一方ファンは、永遠にサンダーランドを応援し続けるというが・・・。
引用元 : Netflix
最後のエピソードでは、ついに長いシーズンが終わりを迎えます。
どんな結果になったのかは自分の目で確かめてくださいね。
【シーズン2】各エピソードのあらすじ・見どころ
ここからは各エピソードのあらすじや見どころを簡単に紹介していきます!
エピソード1「立て直す責任」
新オーナーのスチュワート・ドナルドと経営責任者のチャーリー・メスヴェンに課せられた課題。それは試合に勝つことと、財政難を切り抜けること。
引用元 : Netflix
シーズン2では前年度からオーナーとCEO、監督が変わり、新しい体制で新シーズンがスタート。
入場時の音楽を変えたり、老朽化が進んだスタジアムを補修したりと心機一転を図ります。
とはいえ、いきなり複数の主力選手が負傷離脱するなど、厳しい船出になりそうです。
1年ほど勝利していないホームスタジアムで、開幕戦を勝利で飾れるか注目!
エピソード2「昔のやり方」
得点の要である若きリーダー、ジョシュ・マジャを含む主要選手との契約交渉に臨むチーム。厳しい展開に、代理人に対する不満を募らせるスチュワート。
引用元 : Netflix
財政難のクラブは有力な選手を獲得できないため、生え抜きの若手に頼るほかありません。
しかし、その若手選手が結果を残すと、他クラブからの引き抜きが始まります・・・
若手がせっかく主力に育ってきたのに、契約延長が難航します。果たして選手は残留してくれるのでしょうか・・・
クラブにとっては引き留めたいのですが、選手の代理人は移籍させたほうが手数料が入って儲かるので、契約延長を渋ります。
所属リーグによって年俸が大きく異なるから、サンダーランドが下位リーグのクラブというのが難点だね。
エピソード3「プライドと情熱と忠誠心」
エピソード3では、3部リーグにしては規模の大きいスタジアムを保有するサンダーランドが、3部リーグ史上最大の観客動員数を目指す過程が描かれます。
運営側についての問題が浮き彫りになる中で、3部リーグ史上最大の観客をスタジアムに動員すべく大胆なマーケティング戦略を実行に移すチャーリー。
引用元 : Netflix
CEOはめちゃくちゃ強引で、マーケティング担当は大変そうです。はたして結果を出すことはできるのでしょうか・・・
今回はビジネスの参考にもなるエピソードだね!
エピソード4「手持ちのカード」
昇格のためにストライカーが必要なスチュワートは、1月の移籍期間終了前までにチームの要となる選手を獲得するべく、少ない残り時間の中で奔走する。
引用元 : Netflix
ついにチーム内得点王のマジャが移籍。新たなストライカー獲得を目指すサンダーランドですが、切羽詰まっている事を見透かされ、他クラブから足元を見られてしまいます。
果たして大金を費やして獲得した選手は活躍できるのでしょうか…
エピソード5「行け、男たちよ」
ウェンブリースタジアムでのカップ戦決勝を目指すサンダーランド。その姿にプライドを取り戻した長年のファンは、期待を胸に大勢でロンドンに向かう。
引用元 : Netflix
エピソード5では、EFLリーグカップの決勝進出を目指すサンダーランドが描かれます。
決勝が行われる「ウェンブリー・スタジアム」はサッカーの聖地。ファンもこの試合は見逃せないと気合を入れます。
エピソード6「サッカーが人生」
3部リーグ残留だけは絶対に避けたい選手、経営陣、そしてファンたち。だが昇格こそがすべてという姿勢はやがて、彼らの心を疲弊させていき…。
引用元 : Netflix
シーズン終了まで残り3試合。自動昇格ラインまでには全ての試合で勝利する必要があります。
果たしてサンダーランドは2部に昇格することができるのでしょうか?
「サンダーランドこそ我が人生」の視聴感想・レビュー
「サンダーランドこそ我が人生」では、経済的に難があるクラブの苦悩がリアルに描かれています。
現代フットボールはマネーゲームになっているので、資金があるかないかで状況がまったく違いますよね…
困難な状況で、文句を言いながらも最後まで着いてきてくれるサポーターがいるのは財産だと思うよ。
サンダーランドのサポーターは、クラブに人生の全てを捧げている人も多いです。(棺をクラブカラーに染めたり、子どもに有名選手の名前を命名、エンブレムのタトゥーを彫るなど)
日本では考えられないくらい熱狂的で、作品内でも「信仰に近いものがある」と言われています。
そこまで応援できるチームがあるというのは素晴らしいことですし、街自体がそういった雰囲気になっているのは魅力的です。
とはいえ財政難がすべての根本的な原因で、現代サッカーにおいては情熱や努力・才能・戦術よりも「お金」こそが勝利に最も近づける手段。という現実がこの作品では浮き彫りになっています。
かつて造船業や炭鉱で栄えたサンダーランドの街に現在は英国最大の自動車工場がありますが、英国のEU離脱を受けて日産が生産計画を撤退するなど、大量解雇が予想されています。
クラブの不調とともに街も衰退していってしまうのか・・・クラブと街の今後の同行に注目したいですね。
何かを応援している人には共感できるポイントが多い作品なので、ぜひ見てみてくださいね。
「サンダーランドこそ我が人生」の視聴方法
「サンダーランドこそ我が人生」はNetflixオリジナル作品なので、ネトフリで視聴できます!
Netflixは無料体験期間が無いので、登録時点で月額課金される点に注意しましょう。
無料体験がないので注意
マンチェスター・シティのドキュメンタリー「ALL OR NOTHING」はサッカー好きにおすすめ!